Vまん、徒然

北の果ての素人ギター弾き、独り言

西城秀樹さんの訃報に

今までいろんなコンサートやライブに通ってきましたが、ぜひ一度生で見てみたいと切望するアーティストが3人います。周りの人にもよく公言していたのでご存知かもしれませんが、それは、中島みゆきさん、松山千春さん、西城秀樹さんです。

本日西城秀樹さんの訃報に触れ、ひとつの夢が打ち砕かれたと同時に、ひとつの時代が終わったのだと実感しました。
行ける時に行っておけばよかった。生で動く秀樹さんを見るのはもう、永遠に叶わぬ夢になってしまいました。

アイドルでありながらロックテイストも擁し、佇まいやルックス、セクシーなハスキーボイスにいたるまで、常にスターであり続けた姿はそれ自体がアーティストであり芸術でした。

かっこいいのみならず、他のタレントからもその優しさと気さくさで愛され、思えば、いまだかつてこの方に対する悪い言葉も、この方が発する悪い言葉も聞いた事がないです。

売れたアイドル路線の曲はもちろん、洋楽カバーだらけのライブアルバムもかっこよかったです。

闘病とリハビリに苦しみながら最期までステージに立ち、スーパースターのままで去っていった生き様に、終わらぬカーテンコールへのオベーションを捧げたく存じます。

心からお悔やみ申し上げます。


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おでフェスト2018

5/13、盛岡市おでってホールにて「Odefest2018」が行われました。これは、アマチュアによる毎年恒例の洋楽トリビュートライブです。
LED ZEPPELINトリビュートバンド、「Custard Pie」として3年ぶり2回目の出演、私個人としては連続5回目の参加、毎回声をかけていただいて感謝しかありません。遠征でそれなりに疲れるのですが、会場にお集まりのみなさまのおかげでそれもふっとんでいつも楽しく終われるのです。

周到な準備をしてくださる「MAIDEN商店」のみなさまはじめ実行委員のみなさま、いつも本当に大変なはずです。それを微塵も見せず、その労力を他者に示すわけでもなく、ただただバンドとお客さんが楽しめるように尽力する姿。ほかのイベントよりも手作りで工夫が凝らされ、備品に凝り、そこには笑顔しか溢れない。頭の下がる思いです。

すべての参加バンドがおのおののロックへの愛とカバーするアーティストへのリスペクトに満ち、見ていて思わず口元が緩みます。
入場無料、こだわりの演出、一貫したテーマ。
普段仕事をがんばってるみなさんが、ここぞと趣味に没頭する姿を炸裂させる瞬間の連続。

このおでフェストが、今後もずっと岩手を代表するアマロックイベントであられますよう、参加させていただいた側として心からお祈り申し上げます。
参加されたみなさま、お越しいただいたみなさま、Custard Pieメンバー、ありがとうございました。

会場には知ってる顔もたくさんあり、もしやここは青森なのではと錯覚する瞬間もありました。時間を割き、お金をかけ、体力を使い、楽しんで、楽しませてくれて、本当にありがとう。

我らCustard Pieはフルキャストで打ち上げにも参加させていただき、熱い思いと緩いトークの狭間で、ノンアルパワーで楽しく過ごさせていただきました。
帰り道、運転を変わった私が爆走しすぎたせいで田村先生カーの燃料がエンプティ寸前に。花輪SAで一時待機していろいろ調べたあげく、ギリギリ到着できるかできないかの距離にある大鰐の24時間営業スタンド目指してトロトロ走る。みんなハラハラしながらふざけあって紛らわせながらノロノロ走る。そしてスタンドへ滑り込みセーフ。とんだハプニングにもみんなで笑いながら。なんぼいいメンバーなんだ。

音楽の、ロックの、バンドのおかげでこの人生は潤ってる。
だから、つらくヘコむことがあっても乗り越えていける気がした。
これがあればいい。

 

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人間椅子 おどろ曼荼羅~人間椅子2018年春のワンマンツアー

初のMV集DVD「おどろ曼荼羅」発売に伴う、人間椅子の春のツアー青森公演へ行ってきました。
会場は青森Quarter。DVDには古い曲も収録されているので、その辺もやってくれるかな~と期待して臨みました。

毎度1曲目の予想をしながら気分を高揚させるのですが(なかなか当たらないが)、相応しい曲として今回は「東洋の魔女」かな?と思っていましたらば、普通に新しめの曲「超自然現象」でスタート。

次の曲「りんごの泪」で一気にデビュー時へ回帰。これはシングルにはなっていない曲なのですが、デビュー後の人間椅子の曲としては一番知名度の高い、一般の人も入っていきやすいもの。1stが発売されたあの当時には、ボーリング場などにレーザージュークというお金を入れてPVを流す機器があり、よくそれでこの曲を流したものでした。

続いて、硬派なサウンドで且つわかりやすくメロディアスな名曲「幽霊列車」、壮大なエンディングが感動を呼ぶ「桜の森の満開の下」、ストレートな題材に乗せた研ちゃん流のハードポップ「怪人二十面相」、
8分近いのに1stシングルになった静から動への一連の物語「夜叉ヶ池」とかつての珠玉が演じられます。

だいたい2曲ずつ、ゆるいトークを挟みながら、原則的には和嶋さんと研ちゃんのメインボーカル曲を交互に、というのがいつもの人間椅子スタイルです。
そしてBS番組の主題歌として書き下ろされた「命売ります」を初披露。かつて聖飢魔Ⅱがこの世に現れたときのキャッチコピーは「お茶の間にヘヴィメタルを」でしたが、和嶋さんがこの曲を作ったときに思った気持ちは「お茶の間に毒を盛る」だったそうです。題材は三島由紀夫。ドはまりですね。正に適材適所です。

ドラムにノブさんが加入して最初のアルバム「三悪道中膝栗毛」の頭を飾るシンプルで重い「洗礼」に続き、この後の中盤コーナーはいつもの、楽器を持ち替えてのローチューニング曲タイム。

ダースベイダーのテーマから触発されたリフレインに世紀末感を入れ込んだ「恐怖の大王」から、マスヒロさん最後の参加アルバムとなってしまった「修羅囃子」収録の「東洋の魔女」へ。生で聴けたのは15年ぶりじゃないでしょうか、貴重です。この先もたぶんしばらくやることはないだろうとのことです。
ここまでで、アルバムのトップを飾る曲が5曲も組み込まれており、人間椅子として印象の深い、代表的な曲群が畳み掛けられてきているということです。

続いて、MVにもなっていない、シングルにもなっていない、だがしかしファンの間では誉れ高き大曲、ムー大陸アトランティス大陸の伝説をテーマにした「水没都市」へ。意外な選曲への喜び。会場のどよめきがそれを物語っていました。

レギュラーチューニングに持ち替えた後、いつも元気をくださるノブさんコーナー。メインで歌うシャッフルのブギー風ナンバー「悪夢の添乗員」。コーラス部分はみんなで大合唱。

研ちゃんの爆裂バイクソング「地獄のヘビーライダー」、高くて声が出ないとかはもうどうでもいい感じの、勢いたっぷりの疾走曲。間を置かずスラッシーな「迷信」、本編ラストを締める定番「針の山」へ。ここでいったんメンバーは下がります。

アンコール。佳曲が詰まったアルバム「未来浪漫派」から「浪漫派宣言」へ。新しめのイメージがありますが、そうか、もう8~9年経つのか...
爆発・瞬発の激烈パチンコソング「ダイマナイト」で二度目の締め。

ダブルアンコール。ラストナンバーは、津軽弁のおしまいの意をなす「どっとはらい」。プログレチックな中間部を挟み、重くうねるリズムにあの和嶋さん節のソロが乗りまくり、エンディング。

ざっとこのような流れでございました。
桜、弘前公園、トゲクリガニ、ムー、ダブルネックギター、MV撮影四方山話、ルックスの遍歴などなど、地元ネタや旧友ネタや製作に係る裏話などをゆるく方言交じりで語りながら、演奏が始まれば、硬く重くかっこいい。

深い歌詞と工夫されたリズム、今までどこかにありそうだったのになかった斬新なリフレイン。椅子の魅力とは、それらが入り混じり、常に進化しつつも本質がブレていない、その太い一本筋の頑なまでの潔さです。

ここ5~6年、売れてきて、ほんとうに良かった。売れない時期を必死で応援してきたファンはみんな、きっと、どこかに複雑な思いを感じつつも、でもそれをそっと秘めて今までどおりにライブに通う。
もう昔みたいに、載っている雑誌を全て買ったり、出演されるラジオ番組を必死で全部チェックしたりはしないけど(もうそういうことをしなくてもバンドが昇っていくと確信してるから)、音源を買い続け、ツアーグッズを買い続け、ライブへ足を運び続けます。

終演後、和嶋さんと握手していただきました。普段あんなにたくさん魅力について人に語っているのに、本人を目の当たりにすると緊張しすぎて何も言えなくなってしまいます。慌てて出た変な言葉を恥じること、多々。自分にとってのそういう神のような存在はほかにあまりいないのです。「ギリギリと品川心中も聴きたかったです」って言ってしまったけど、余計だったなぁ...。失敗。

今回も素晴らしいライブを届けてくださいました。和嶋さんの天賦の才能に、研ちゃんの優しさをも秘めた激しさ重さ、ノブさんのパワーと元気な社交が加わって人間椅子なんです。

ほかに、ないんです。

今までも、これからも、ずっと大好きです。


『おどろ曼荼羅人間椅子2018年春のワンマンツアー』

超自然現象
りんごの泪
幽霊列車
桜の森の満開の下
怪人二十面相
夜叉ヶ池
命売ります
洗礼
恐怖の大王
東洋の魔女
水没都市
悪夢の添乗員
地獄のヘビーライダー
迷信
針の山
en)
浪漫派宣言
ダイナマイト
en)
どっとはらい


追伸:
いきなり後ろから押してきて一人で暴れてた白ヒゲをチョロッと長くしてるハゲ野郎、迷惑だからもう来んな。子どもか。
全曲知らないんならせめて勉強して来い、それからだ。

 

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「めたつがるこまちぶし」無事終了しました

私が在籍する「つがる小町」と「鋼鉄節(メタルブシ)」の2マンライブ「めたつがるこまちぶし」を、初めてのハコ「Bears青森」さんでやらせていただきました。
Bears青森さんは今年の3月で1周年を迎えられたお店で、普段はブルースのセッション等を中心に営業されています。

今回の2つのバンドは、どちらも普段着ではやれないものですので、ヅラ2種類を筆頭に衣装でバッグがパンパンに。バンド転換時の早着替えにてんやわんやしましたがひとつのライブで2倍楽しめたかと思うとトクした気分です。

2バンドだけのライブということで、持ち時間もゆったりにし、決して多いとはいえないけれどもしかし、来てくださったありがたきお客さまに楽しんでいただこうと、緩いMCややりとりもたんまり入れ込みながら。
アットホームな会場とマスター阿部ちゃんのキャラのおかげさまもあって、両バンド新ネタを披露する緊張感もありながらも、無事に予定曲を遂行できたのではないかと思っております。
準備段階や打上げの設定まですべてにおいて良心的で、ハコ自体のジャンルキャラとは多少違えども、これからも使わせていただきたいなと思える場所です。
初の試みとして、ゲストボーカルに小町のりちゃんをお迎えして1曲デュエットを。五木ひろしさんと木の実ナナさんになりきってもらい、伴奏はオジーのBark At The Moon風。なかなかに面白かったですね。

ほかの場所でもいろいろライブが開催されていたこの日に、僕らを選んで足を運んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。
やりやすい環境を作ってくれたBears阿部ちゃん、ありがとうございました。
ひとりだけ浮いている性別違いの私を受け入れてくれるつがる小町のメンバー、自由奔放なアレンジ楽曲を実際に形にしてくれる鋼鉄節のメンバー、ありがとうございました。

つがる小町の次回ライブは8/18の青森クォーター(予定)、鋼鉄節の次回は4/29の黒石東公園野外ステージです。よろしければ是非そちらへもおいでくださいませ。


【めたつがるこまちぶし】(Bears青森)

「つがる小町」
19Growing Up
Get Crazy!
ガールズ・ナイト
世界でいちばん熱い夏
STAY THERE
友達のまま
DIAMONDS

 

「鋼鉄節」
越冬つばめ
兄弟船
高校三年生
津軽恋女
北酒場
東京砂漠
津軽海峡冬景色
まつり
en)
居酒屋
俺はぜったいプレスリー 


「高校三年生」
https://youtu.be/p24VMRW_2cI

「居酒屋」
https://youtu.be/9QBrypJ9A4c

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斉藤和義 LIVE TOUR 2018 ”Toys Blood Music”

斉藤和義さんのホールライブに行ってきました。青森リンクステーションホール。我々の世代には青森市文化会館といったほうがわかりよいですが。

今回のニューアルバムもとても良かったので、じっくりみっちり予習して臨みました。
トップナンバーは「Good Luck Baby」かな?と勝手に予想していましたらば見事に外れ。「マディウォーター」でのスリリングな幕開けでした。

新譜から、全部の曲を披露してくれたんじゃないかな。ライブならではのバンドアレンジで、他のメンバーも楽器を使い分けたりして曲に彩りを添えていました。一番の盛り上がりどころはメンバー全員でのバブリーダンス付「ダンシングヒーロー」を中間に挟んだ「問題ない」でしょうか。みなさんスタジオでこれを覚えて練習してたさまを想像すると、ほっこりして笑みがこぼれそうです。

新譜の中で一番心に刺さった曲の「オモチャの国」では、アウトロ部分が混沌なプログレのようにカオスにアレンジされていて、不協を奏でる斉藤さんのトランペットも狂気に満ち、鬼気迫るものがありました。世の中の皮肉を詰め込んだ歌詞に導かれ、段々と段々と昇りつめていくさまにゾワゾワ鳥肌がたちました。今回のアルバムは打ち込みや同期も多用されており、ライブの照明もおそらく同期してるんだと思います。曲に合わせて高速のテンポで目くるめき、ブレイクの瞬間で暗闇に変わる。

他のメンバーがさがり、斉藤さんひとりで演じられたジャジーインスト「Good Night Story」。穏やかで本当にGood Nightを感じられるメロディが、普通のロックギタリストが使わないようなテンションコードに絡みながら。こういうギターの技術にもいつも驚かされます。

そのままひとりで弾き語る「世界中の海の水」。やさしいアコギの爪弾きで歌われるその曲では目頭が熱くなり、言葉が詰まる思いでした。斉藤さんはあまり歌詞の解説をしない人ですから想像で補いながら聴くしかないのですが、すでにこの世にはいない誰かに向けた真の愛の歌なんだろうというのは痛いくらい伝わります。独特のあの鼻にかかった声で深いリバーブとともにあの詞を歌われると本当に切なくて、この1曲のためだけに来ても良かった、そう思えるぐらいの時間でした。

今回のライブは、その新譜以外からセレクトされた曲もすべて好きな曲でした。「deja vu」「砂漠に赤い花」「黒塗りのセダン」「僕の踵はなかなか減らない」「I Love Me」「虹」「月光」、エトセトラエトセトラ。特に嬉しかったのは「WONDERFUL FISH」と、そして「真っ赤な海」。まさかこの2曲を生で聴けるとは思っていなかったです。ラストを締めたなじみの曲「歩いて帰ろう」「ずっと好きだった」はお約束的な安堵感。敢えてセットの中に「やさしくなりたい」や「歌うたいのバラッド」がなくてよかったかな、その分貴重なものが聴けました。

斉藤さんは私もカバーしてまして大好きなアーティストなんですが、毎回ライブを見るたびにその気持ちも強くなります。詞や曲のよさは言わずもがな、ライブでお客さんを楽しませるためのアイデアに満ちた演出と、その場にいる人全員をホンワカさせる気の抜けたトーク。青森の地元ネタで、ドリームタウンという名称はもうちょっと考えたほうがいいと、ハードオフにも行ったけどたいして何もなかったと、ギブソン工場があるアメリカのド田舎にとても風景が似ていると、末廣ラーメンが好きだと、寒い地方の人は周りを気にしながら席を立つか座るかで悩むと、自虐的な北国の人に大ウケのお話。

毎回素晴らしい作品を届け、ツアーで寄ってくださり、ありがたいことでございます。次回もまた、今回は下ネタ少なめでしたので、その辺も増量してもらえることを期待して楽しみに待ちたいと思います。

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遠藤ミチロウ ASYLUM Live

弘前ASYLUM。
ミチロウさんにまた会いに行きました。ここで見る、二回目の弾き語りライブ。最前の1mの距離でかぶりつきで。

東京とは20℃の気温差があるとのことでとても寒がっておられました。Just Like a Boyからスタートした弾き語りライブは、和やかなMCを挟みながら約2時間。
鬼気迫る難解なグロテスクから、静かでおだやかなものまで、THE STALINの曲も交えつつ。

小さな声で話されるMCも一字一句を逃すまいと聞いていました。福島の現状について、或いはお母様の状態について、或いは好きな金魚のことについて、或いは好きな温泉のことについて、ほかいろいろ。
特に、お母様のこと。
数年ぶりに帰省したら、転んで入院中で、もう俺の顔を覚えていないんだ、と。弟が「兄ちゃんだよ」と教えても、「ミチロウこんな顔だったっけ…」と。その後電話をしても、耳もとても悪くなっており会話にならなくて、俺の声もかよ…と落ち込んだそうです。ミチロウさんの曲に「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」という語りと叫びだけのものがあるんですが、実際にはその歌の逆になってしまった、とわざと笑いを誘うような話し方をされていましたが、最後にボソッと言った「つらかったです」という一言に胸を締め付けられる思いがしました。

終演後、物販でTシャツを悩んでる私に、合うサイズを勧めてくださったり、気さくに撮影に応じてくださったり、とても優しい人です。
中学の頃、THE STALINのカセットテープを伸びるまで何回も何回も聴いていました。その過激さの裏にある溢れる人間味が、今、違う形となって音楽で表現されています。

以前アサイラムにソロ弾き語りで来たときにも見に行ったんですが、終わったあとで「ロマンチストも聴きたかったです」と言ったとき、「ああ、あれはね、雰囲気出ないからバンドでじゃないとやらないんだ」と仰ってたんですが、今回、なんと最後にやってくれました。そのこともお伝えしたら、羊歯明神でやるようになってからひとりでもやることにしたそうです。本当はその音頭調でやるつもりだったそうですが、リズム間違えちゃった、と。しかし私は原曲どおりのストレートなバージョンで聴けて、とても嬉しかった!
座って静かに聴いていたお客さんたちもこの曲だけはサビ合唱。永遠に褪せぬ名曲です。

レジェンドのカリスマ、健在。

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ichiro ライブ in ひらかわ

青森県が誇るブルースマン、ichiroさんのライブを見に行ってきました。
いまや矢沢さんや長淵さんのバックバンドメンバーも務めあげるギタリスト。故郷平川市(旧尾上町)でのコンサートは、昨年末亡くなられたお父様との約束だったようで、MCの端々に、父への感謝、そのために尽力してくれた方々への感謝、地元の仲間への感謝、来てくれた方々への感謝がとてもとても感じられました。
今どんなに都会の大きな会場でやる機会があろうとも、生まれ育った土地に対する想いには敵わないと。
18歳のときに家族の反対を押し切り、半ばこんな田舎でなんてという気持ちで飛び出して上京したichiroさん。アメリカへも80回以上行ってひとりで修行を積んだといいます。
数年前にPEARLのSHO-TA(田村直美)さんと弘前に来たとき、とにかく男気に溢れた人だと紹介されていましたね。
会場の平川市文化センターに集まった老若男女のたくさんのお客さん。今50歳のichiroさんの若さとパワー、熱量と優しさ、歌唱力とギターテクニックに、いろんなことをそれぞれが感じたんじゃないかな。
前半は緩やかな曲から始め、徐々に会場を温めてからの、本編ラストの3曲でのスパークぶりが素晴らしかったです。
指板を縦横無尽、正確なピッチのチョーキング、エフェクトではなく指から出される音の太さ。大御所にも認められ、強固な意志を持って地道に活動してきた地元の星に、居合わせた子どもたちも夢と希望と勇気をもらったことだろうと思います。がんばれば、田舎からでも夢は叶うんだと。
いいライブでした。

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