人間椅子 Mag-Net20周年記念ライブ 「異次元からの咆哮」リリース記念ワンマンツアー
平日にもかかわらず満員のMag-Net。仕事を終えてから高速飛ばし駐車場から走ってギリセーフでしたが、もうここで息があがる。
アルバムツアーでの弘前ライブは「瘋痴狂」以来だろうか、2006年以来ってことか。
最初、イマイチかなぁと思っていた新譜「異次元からの咆哮」は、5回くらい回したら全曲好きになりまして、これぞ椅子マジック。いろんな要素がぎゅうぎゅう詰まっているからです。
その新譜からの曲を中心に進行するわけですが、もっと聴きたい新曲もあったなぁ、「風神」とか「悪魔祈禱書」とか「太陽がいっぱい」とか。
そんなに爆音ではなかったので、各楽器・各ボーカルがちゃんと聴こえ、しっかり堪能してまいりました。何をやってるかわからないような爆音ライブは逆に観客には届きづらいものです。
地元であり聖地である弘前にて、ちなんだ曲を多めに組んでやってくれました。欲を言えば「どだればち」や「泣げば山がらもっこ来る」や「わ、ガンでねべが」も入れればよかったのにと贅沢を言いそうになりますが、津軽弁は「月夜の鬼踊り」に集約したのでしょう。
なんと言ってもこの日のハイライトは「菊人形の呪い」。Mag-Netでレコーディングされた名盤、「頽廃芸術展」の中でもいちばん好きな曲です。懐かしかったし、マスヒロ期の曲はあまり演目に入らないので、ノブさんにも感謝の気持ちが湧き余計に嬉しかったです。中間部の変拍子のところ、歌と演奏に鳥肌が立ちました。新曲、「異端者の悲しみ」の中間部の歌も鳥肌ポイントです。からだ中が感動でザワーッとします。
人間椅子のライブはいつも楽しいのだけれど、毎回それが積み重なっていくというか、濃いものになっていくのです。彼らがデビューしてからずっと見続けてきてますから、つまりそれは28年熟成もの。この先もどんどん凝縮濃縮されていくのでしょう。
今回は平日だったので、FCチケットを男子に捌いて前列を野郎で埋める計画は叶わず、しかしそんな目論見は実はどうでもよく、とにかく、普段ロック好きを公言するヤツなら、あのバンドの、あのライブは絶対見たほうがいい。万障お繰り合わせで。
あの空間、あの時間、あの場所を共有できたみなさま、おつかれさまでした。
楽しかったね。
トクしたね。
超自然現象
ねぷたのもんどりこ
虚無の声
賽の河原
宇宙のシンフォニー
もののけフィーバー
異端者の悲しみ
芳一受難
菊人形の呪い
月夜の鬼踊り
相剋の家
悪夢の添乗員
あやかしの鼓
天国に結ぶ恋
針の山
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雪女
地獄のヘビーライダー
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なまはげ