Vまん、徒然

北の果ての素人ギター弾き、独り言

和嶋慎治 ソロライブ  ーまんどろだお月様ー

時系列的に前後しますが、6/30に弘前は萬燈籠にて、人間椅子の和嶋さんのアコースティックソロライブがあったのでした。

椅子愛については日頃、常々、ひねもす、語りまくっているので敢えて改めて申す必要もないのですが、やはり私にとってはこの和嶋さんというお方は格別に別格でして、それが小さめのハコで至近距離で拝めるというのは夢の中で見ている夢のようなものなのです。

4年前に続いて2回目の萬燈籠でのソロライブ。前回の演目を軸に、椅子本体ではやれなそうな曲も差し込み、自由なお話もたっぷりに、3時間近くやってくださいました。

ムーのTシャツの上にムーのスカジャンを粋に羽織り、ボトムにはモンペ。楽器はマーチンのみを武器に、時折エフェクトやループも効果的に用いながら。そしてなんといってもよく声が出ていて、歌が素晴らしかったです。

通常の弾き方に加え、エレキばりに単音リフも多用し、時に力強く時に優しく、野生的と繊細さを行ったり来たり。

前衛的な演奏に載せた詩の朗読、アイドルへ提供した曲のアコアレンジ、日本語詞を載せた替え歌と称したビートルズカバー、元はストレートな8ビートの曲がシャッフルに装ったり、劇的に重く表現される椅子の曲、いやはや盛りだくさん。

終演後の打上げではファンとの交流も。それぞれの島を廻り、ほろ酔い状態で気分良さそうにお客さんと語らう姿に、飾らない優しさを感じました。質問や問いかけにもその都度じっくり丁寧に応えてくださり、まるで夢のまた夢のまた夢の中にいるよう。

大きな存在になってもそばにいるような、永遠のお兄さんのような、面倒見のいい先輩のような。

だからこれからももっともっと応援していきたいなと思うし、そういう風に自然に思わせてくださるところ、そこが魅力です。深い詞やかっこいい曲を生み出し続ける天才は、決して威張ったり虚勢を張ったりしない。人間椅子のファンはすべからく、おしなべて、メンバーのそれを見抜いています。

まだまだ文章にしきれない、そんな濃厚なライブでございました。


「和嶋慎治 ソロライブ  ーまんどろだお月様ー」

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