Vまん、徒然

北の果ての素人ギター弾き、独り言

遠藤ミチロウ ASYLUM Live

弘前ASYLUM。
ミチロウさんにまた会いに行きました。ここで見る、二回目の弾き語りライブ。最前の1mの距離でかぶりつきで。

東京とは20℃の気温差があるとのことでとても寒がっておられました。Just Like a Boyからスタートした弾き語りライブは、和やかなMCを挟みながら約2時間。
鬼気迫る難解なグロテスクから、静かでおだやかなものまで、THE STALINの曲も交えつつ。

小さな声で話されるMCも一字一句を逃すまいと聞いていました。福島の現状について、或いはお母様の状態について、或いは好きな金魚のことについて、或いは好きな温泉のことについて、ほかいろいろ。
特に、お母様のこと。
数年ぶりに帰省したら、転んで入院中で、もう俺の顔を覚えていないんだ、と。弟が「兄ちゃんだよ」と教えても、「ミチロウこんな顔だったっけ…」と。その後電話をしても、耳もとても悪くなっており会話にならなくて、俺の声もかよ…と落ち込んだそうです。ミチロウさんの曲に「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」という語りと叫びだけのものがあるんですが、実際にはその歌の逆になってしまった、とわざと笑いを誘うような話し方をされていましたが、最後にボソッと言った「つらかったです」という一言に胸を締め付けられる思いがしました。

終演後、物販でTシャツを悩んでる私に、合うサイズを勧めてくださったり、気さくに撮影に応じてくださったり、とても優しい人です。
中学の頃、THE STALINのカセットテープを伸びるまで何回も何回も聴いていました。その過激さの裏にある溢れる人間味が、今、違う形となって音楽で表現されています。

以前アサイラムにソロ弾き語りで来たときにも見に行ったんですが、終わったあとで「ロマンチストも聴きたかったです」と言ったとき、「ああ、あれはね、雰囲気出ないからバンドでじゃないとやらないんだ」と仰ってたんですが、今回、なんと最後にやってくれました。そのこともお伝えしたら、羊歯明神でやるようになってからひとりでもやることにしたそうです。本当はその音頭調でやるつもりだったそうですが、リズム間違えちゃった、と。しかし私は原曲どおりのストレートなバージョンで聴けて、とても嬉しかった!
座って静かに聴いていたお客さんたちもこの曲だけはサビ合唱。永遠に褪せぬ名曲です。

レジェンドのカリスマ、健在。

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