Vまん、徒然

北の果ての素人ギター弾き、独り言

SION-YAON 2017 with THE MOGAMI

また弾丸で見に行っていたんですが、自分のライブやらなにやらでウダウダしてるうちに時間が経ってしまいました。思い出して書いてみようと思います。
日比谷野外大音楽堂でのSIONのライブ。
お盆休みも明けた8/19、今回も思い立ち、泣かせてもらいに都会へ飛びました。
東京、それまでも少し怪しかった空が、開場前に並んでるときに土砂降りになり、雷鳴も頻繁。合羽を着てましたが、足元はもうずぶ濡れです。並んでる人たちはみな俯いたまま、何かに祈るかのように。

定刻より遅れて開場。自分の番が回ってくるまで時間がかかるであろう物販コーナーの長蛇を尻目に、そそくさと指定位置につきました。

開場は遅れても開演時間は予定通りに。しかしミラクルというものは起きるもので、開演のころにはちょうど雨も弱まり、見事に止みました。

 

「来てくれてありがとうー」

赤いシャツを風に靡かせながら、いつもの開口一番。

しっとりとした曲から始まりがちな恒例の野音ライブですが、今回は頭からグイグイ飛ばしてきました。一発目はアップテンポなこのロックナンバー。この歌詞がまた、たまらなくいいんだよね。

 

 好きで気を遣ってよけい気を遣わせて ドアを閉めたらタメ息なんかついてる
 なんでもかんでもふざけて笑って その蔭でみっともなくシクシクシク震えてる 
そしてまた話は自分の事ばかり だからこんな俺が嫌いだ

(だからこんな俺がきらいだ)

  懐かしめの好きな曲が続き、まだCD化されていない曲もはさみ、最近のアルバムからも多数。そんな中、暮れゆく刻に生で聴く「SORRY BABY」と「Slide」は特に良かったです。スタジオ盤で聴くよりも、心の深いところにまで染みてきます。やばい。泣グ。

遠くの空が雷でしょっちゅう白く光りはするも、ライブ中に雨が強く降ってくることはなかったです。曰く、みんなの行いのおかげだって。

なにしろSIONさんは、その吐き出す言葉がいいのです。その虜になってもう30年以上経つのです… ラジオで聴いて感動したのは中学生のころでしたから、あぁ経る時よ。

 初期の歌詞と今の歌詞は趣きが違いますが、そりゃそうです。大人になってなお尖った10代のように都会の無機質さへの恨み節を書く人はどこにもいません。中期以降の詞もまた優しくて哀しくて、とてもいいのです。

 亡くなったお父さまに捧げた曲だったり…

生まれた街での暮らしより此処で暮らした時間が
いつの間にかずっと長くなってあの時のあなたの歳になった
笑いながら生きている いつかあなたに言われたように
生かされてることに感謝しなければと
それでも時々思う がんばってもがんばっても
いいことなんかねえじゃねえか ガキみたいに思う(Slide)

 

 歳を重ねた余裕が導き出す言葉であったり…

 

四六時中追い立てるこの灰色の時計は
いつからか残りの数しか刻みゃしない
初めから手ぶらで来たんだぜ 何を恐れてる
もっとドカッと行こうぜ
こんなクソ時計 ドブにくれてやれバッカス

 

最近はあれもこれも見に行くということはなく、本当に好きなものだけに絞って音源を買い、ライブに足を運んでいます。溢れるものの中から削ぎ落として、ふるいにかけて。情報過多で迷走する音楽シーンなんてどうでもよく、かといって疲れるからいちいちそれらに対し批判もせず、信じてついていける一握りのアーティストだけを、これからも深く、ただ深く、掘り下げて楽しんでいければと思います。

時間は大事に使っていきたいです。無限じゃないのですから。

 

 

 

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SION-YAON 2017 with THE MOGAMI」 

日比谷野外大音楽堂

 

だからこんな俺がきらいだ
水の中にいるようだ
低い空
これ以上どうしろっていうんだ
洒落た日々から遠く離れて
大好きで
バッカス
Hello 大切な記憶
午前3時の街角で
追っつかない
SORRY BABY
お前の空まで曇らせてたまるか
俺の空は此処にある
Slide
後ろに歩くように俺はできていない
すばらしい世界を
春よ
新宿の片隅から
マイナスを脱ぎ捨てる

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ONBORO
Hallelujah

今さらヒーローにはなれやしないが
そしてあ・り・が・と・う
このままが