Vまん、徒然

北の果ての素人ギター弾き、独り言

たばこに思う

最近は、時間があるときにはAmazon Primeで映画をよく見ています。会費払ってるから元を取っちゃるという貧乏人根性からですが、普通にビデオレンタル代に換算したら元取りすぎで、むしろお得すぎていいのかこのシステムって思っちゃうほどです。アマゾンの回し者ではございません。

映画は、穏やかで、涙腺にくるようなものが好きです。アクションやホラーは好んで見ません。
今は時期的なものもあり、戦争にまつわるものを見る機会が多いです。

古い映画にはそこかしこ、やたらに出てくるのに、最近の映画でほとんど見なくなったシーンがあります。たばこを吸うシーンです。
風立ちぬのような、戦時中に遡って表現する手段にさえもクレームが来るという現状。
昔の映画には、たばこを吸うシーンが本当にたくさんたくさん出てきます。男も、女も、若者も、老人も。あたりまえのグッズのように。
たばこを吸う仕草は、焦燥、緊張、不安、苛立ち、もどかしさを表現する反面、安堵、信頼、友情、休息、落着をも表します。
不思議なアイテムですね。

当然、健康に良いわけはないので控えたほうがいいでしょう。がしかし、最近の魔女狩りにも似た、行き過ぎな排他的な政策はどうしたものかと思います。
特にここ数年ですね、テレビやインターネットを通じて排除の方向へ人々を扇動してるのは。なんだか危険な民主主義のような感じもします。

単純に好き嫌いの問題ではなく、国が認めて流通させ、なおかつ税収に充てている以上は、その対価を払って購入し、嗜んでいる者を一方的に禁ずることは道理に合わないのではないかと思うわけです。
ついこの間まで、とても近い場所で、親も、先生も、上司も、日常的に吸っていました。副流煙もあるでしょうが、そんな環境で育ってきた我々は現に今、生きています。

嫌いな人の意見も大事です。尊重すべきでしょう。
しかし人にまったく迷惑をかけない嗜好品というのはないと思います。
嗜好品に限らず、人に迷惑をかけない趣味や、ひいては生き方というのは。

たばこに関し、つい最近まで普通に楽しんでいたものを、急激に力で上から押さえつけることに、古い映画を見ながら、ささやかな疑問を感じただけです。

ちなみに私はたばこをやめました。